6柳の木の下で(仮)(ギター弾き語り)

https://soundcloud.com/moji-11/gfjahyo38skx

「柳の木の下で」というアンデルセ ンの作品から構想した歌詞のため、仮題はそのまま貰ってつけた。
アンデルセ ンの作品の中で、この柳の木の下でという話はおそらくあまり有名ではない。
私も子供の時はこの話は知らず、大人になってから人に勧められて読んだ。
読んだことがある人は解ると思うが、主人公の幼馴染への初恋は主に経済的な格差で実らず、最終的には大人版マッチ売りの少 女のような結末で、私は読んで暗澹たる気持ちになった。別の作家だと、ヘッセの車輪 の下あたりも思いだされる読後感であった。しかし、その作品を読むように勧めて来た人は、美しい、素晴らしいなどと絶讃していたのである。
主人公が美しい夢を見ることをみじめな逃避と見るか、それ自体に価値を見出すかでこのような印象の違いがあるように思われる。

無題(ギターだけバージョン)
でギターだけで弾いた曲がこの曲の原型だが、この曲には歌詞もテーマも最初はとくになかった。どうするか考えている時、ふと頭によぎったのが揺れる柳の枝であった。
なるべくアンデルセ ン作品の美しさを理解しようと歌詞を書いたが、また読んで悲しくなると困るので、敢えてアンデルセ ンの作品は読み返さずに記憶だけで歌詞を書いた。
ちなみに私が好きなアンデルセ ンの作品は、子供の頃からだと、不思議な読後感が癖になる「空飛ぶカバン」、大人になってから読んだ中では「影法師」であり、だいぶ趣が異なる。