椅子考1 (演奏の環境を考える その1)

短い文章で端的に書きたいことを表現できればいいのだが、つい長文を書いてしまうため、読み返して呆れている。そこで、短く済みそうなシリーズものを考えた。
 
今日は演奏のときに座る椅子の話。
 
私が演奏によく使うギターはクラシック仕様のギターであり、そもそもストラップをとめるところもないし立って演奏するようにはできていない。ストラップをつけられるギターも所持していないわけではないが、立って演奏したのは遊びで数回だけで、本格的な練習をしたことがないのでまだ人前で演奏できるレベルではない。
そんな私には椅子は必需品である。
 
本当は環境に関係なくよいパフォーマンスができればよいのだが、椅子については家とライブハウス等の環境が違いすぎて、これはパフォーマンスの低下につながると考えた。
とうとうある日一念発起してライブハウスによくある苦手なタイプに似た椅子を購入して、それからは慣れるためにときどきそこで練習することにしている。
 
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ニト リで2つで2000円くらいで買った、折りたたみタイプの椅子。座面の高さ46センチほど。
 
もっといい椅子を置いているライブハウスもたくさんあると思うけれど、このような椅子に問題点は2つあって、1つ目は、椅子がちゃちなので、そこまで深く腰掛けたり、力をこめたりできない。これはこのような安っぽい椅子に特有の問題だと思う。2つめは、座面が高すぎるのである。これは、私にとってたいていの椅子に当てはまる問題である。
 
べつに座面46センチは一般的に高すぎる椅子ではない。しかし、これくらいの高さに私が座ってギターを弾いていると、いつの間にかかかとが浮いていて、必死につま先で地面を踏みしめている状況になってしまう。ギターの演奏なしに普通に座ってもこのような姿勢にはならないので、原因はよく分からない。
これは見た目にみっともないし、変なところに力がかかってギターの演奏にも歌を歌うのにもマイナスである。
 
家では床に置いた座布団に座って演奏したり、低めのソファーに座って演奏していたので、人前で演奏するまでこのような不都合に気づいたことがなく、あせって対策を考え始めたのである。
 
しかし、ライブハウスに低い椅子が備わっているはずもなく、床に座って演奏するのもどうかと思う。
 
そこで、椅子はそのままで、それをなんとかする小技を考え始めた。
 
次回以降、シリーズでこの小技というか小道具について語りたいと思う。